はま作
半泥子の面影残る風雅な料亭
「はま作」
三重県津市垂水3013-1 地図はこちら
tel.059-228-3088
営業時間/昼・11:30~14:00
夜・16:00~ 定休日/不定休
昼・懐石料理 6,000円(税込)より
夜・懐石料理 8,000円(税込)より
要予約
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華麗なる料理に感嘆尽きず
一流の本懐を知る美食の宴
一度訪れれば全てに感動し、二度訪れればまた来たいと感じ、三度訪れればやっぱり旨いと心酔する。津市ちとせ山。生い茂る林の中を抜けると現れる「はま作」は、日常とは違う時間が流れるかのようなゆったりとした風情がある。優しく出迎えてくれる女将。そして始まるお料理は、食べる前からその美しい盛り付けに日本の美を感じる。しかし「はま作」の凄さはこれからなのだ。なにより「はま作」が魅力的なのはそのお料理の美味しさ。見た目や雰囲気に頼ることなく一品一品が全て手を尽くされ完成されている。時には、今まで味わったことのない新鮮な旨さに出会う。これが本物。これが一流なのだ。
お昼のお料理 6,000円のコース
「はま作」を知るのにお薦めのコース。お料理の内容は日によって変わるが、アワビなどの贅沢な素材もあり(松茸は応相談)ボリュームも多く、コースが終わる頃には心もお腹も大満足に。


写真のお料理、上から「前菜」、「小鉢」と「吸物」、「お造り」。写真大が「焼物」。他に炊合、揚物、御飯・香の物、果物が続く。伝統を守りつつ、例えば取材時の「小鉢」は「牛乳葛茶巾」。牛乳のまろやかさと和のダシの出会いに驚く。本当にどれもが純粋に「美味しい」と感動できるお品ばかり。
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「東の魯山人、西の半泥子」と称される川喜田半泥子がこよなく愛した料亭「はま作」。陶芸家・美食家・画家・茶人、肩書きの定まらない偉人半泥子が長年通った店。それは、喧騒とは無縁の千歳山のふもと。凛とした佇まいは、なぜか店に入る前から行き届いたもてなしの心を感じさせる。「外味、中味、後味なんです」という大女将の話を聞いて納得。お店に入る前の景観が与える期待感が「外味」、お料理が「中味」、食後の幸福感の中、気持ちよく帰っていただく「後味」。なるほど、これが一流料亭の哲学なのだ。半泥子が舌鼓を打った場所で同じく料理を楽しめば、半泥子の気持ちを垣間見た気になれそうだ。
《編集部メモ》
3棟ある建物に合わせ半泥子作の看板も3つあり、一つは「又来亭(ゆうらいてい)」と書かれている。「また来て」の意味を込めた半泥子らしいユーモア。あと残り2つの看板は、実際にその目で読んでみてはいかがだろう・・・。看板だけでなく、半泥子の器、掛け軸などがお店に残る。写真下は、茶室風に水屋を取り入れた風情ある入り口。茶道にも造詣が深かった半泥子の面影を感じさせる。
滋味の中に躍動感を感じさせる料理の数々。奇をてらううのではなく、しかしひと口ひと口に新しい喜びを覚えるこちらのお料理は、温故知新と言うにふさわしい。写真左から「前菜」と「小鉢」。瓢箪ガラスの中のゼリー寄せの中には蛍に見立てた黒豆が。写真中が鮎田楽と鱸塩焼きの「焼物」。ガラスの長皿と割り竹盛りがなんとも涼しげ。お品は他に、「お造り」「炊合」「吸物」「中皿」「揚物」「御飯」「香物」「果物」(お昼6,000円コース)。「吸物」は胡麻豆腐とアワビのスライスの食感の組合せの中にわさび風味がほんのりとした逸品。おおよそ月変わりにお品が変るとのこと。もちろん常連さんには、同じお品にならないような配慮も。一流でありながら、謙虚さと誠実さを感じさせるお店だ。
そのロケーションといい、料理の質といい、歴史といい、この価格でこれだけの満足を味合わせてくれるお店はそうたやすく見つからない。記念日や晴れの日はもちろん、ちょっとした時にでもぜひ利用したいお店である。
こちらに掲載の内容は全て取材時のものです。変更がある場合がありますのでお店へお問い合わせください。
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