残業代を請求するためには証拠を集めることが重要

弁護士を始めとする法律家に、残業代を請求するために重要な事を聞くと、必ず口を揃えて言うのが「証拠を集めることだ」という言葉になります。

ここでの証拠というのは「法的に効力がある物的証拠」ということになりますので、評判や信用、常日頃からの行動などについては一切効力が無いということを知っておいて下さい。

今回は、なぜ残業代を企業に請求するために、証拠を集めることが重要なのかということについて詳しく紹介していきます。

まずは、企業の立場になって考えてみてください。

自分の企業で雇用している労働者が未払いの残業代を払わないのなら辞めてやるというような訴えを自分にしてきたときに、時間外労働をしたという証拠を持って訴えてきた場合と、何の証拠も持たずに訴えてきた場合では、どちらの方が「本気」だと感じるでしょうか。

おそらく大多数の方が「証拠を持って訴えてきた方」の真剣度が高いと判断すると思われます。

さらに、残業代が未払いだという証拠を持っているということは、その証拠を持って労働審判などの裁判を起こされてしまうと、自分が敗訴することが確定になってしまうために焦ると思います。

このように、証拠を集めるというのは、残業代を請求するために一番初めに行うことですが、最も重要なポイントにもなっているということが挙げられます。

また、企業に残業代を請求しても支払ってもらえなかった場合に裁判を起こすことになるのですが、原則として原告側が証拠を提出しなければならないということになっていますので、証拠を集めておくことによって判決までのスピードが短縮されるということも重大な要素の一つとなっています。

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